建ぺい率50%・容積率80%の土地|建てられる広さと間取りの目安

建ぺい率50%・容積率80%の土地で建てられる広さを紹介する記事のアイキャッチ。ゆとりのある低層の住宅街

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気になる土地の資料に「建ぺい率50%・容積率80%」と書いてあって、これでちゃんとした家が建つのか不安になりますよね。

結論から言うと、30坪以上の土地なら2階建ての一戸建ては十分に考えられます。ただ、この組み合わせは2階建てだと建ぺい率より容積率の方が先に効くので、そこを知っておくと間取りの考え方がぐっと楽になるんです。

この記事では、建ぺい率50%・容積率80%の土地で建てられる広さを坪数別に計算して、間取りの目安までお伝えしますね。

目次

建ぺい率50%・容積率80%ってどんな土地?

先に結論

建ぺい率50%は「1階の広さは敷地の半分まで」、容積率80%は「全部の階の床を足して敷地の8割まで」という意味です。1階の上限と、家全体の上限が別々にあると考えてください。

建ぺい率(建蔽率)は、敷地面積に対する建築面積の割合です。建築面積は、建物を真上から見た時の広さだと思ってください。

容積率は、敷地面積に対する延べ面積の割合です。延べ面積は、1階と2階など各階の床面積を足した合計のことです。

例えば敷地が100㎡なら、建築面積は50㎡まで、延べ面積は80㎡までになります。

数値何の上限か敷地100㎡の例
建ぺい率50%建築面積(真上から見た広さ)100×0.5=50㎡まで
容積率80%延べ面積(各階の床の合計)100×0.8=80㎡まで

どの地域で見かける組み合わせ?

建築基準法で、容積率80%を選べるのは第一種・第二種低層住居専用地域と田園住居地域、それに用途地域の指定のない区域です。建ぺい率50%もこれらの地域の選択肢に入っています。

つまり、50%・80%の土地は、低い建物が中心の静かな住宅地であることが多いんです。低層住居専用地域では、建物の高さも10mか12mの限度が都市計画で決められています。

低層住居専用地域のルールは第一種・第二種低層住居専用地域の建ぺい率でくわしく紹介しています。

坪数別の計算表:先に効くのは容積率

ここでの結論

建ぺい率50%いっぱいで1階を建てても、2階は敷地の30%ぶんしか載せられません。2階建てでは、容積率80%が家の広さを決める場面がほとんどです。

『1階を半分使えるなら、2階も同じ広さで総2階にできるでしょ?』と思いますよね。実はここが落とし穴なんです!

総2階にすると、延べ面積は建築面積の2倍になります。50%の総2階なら延べ面積は敷地の100%になって、容積率80%を超えてしまうんです。

坪数ごとに計算してみました。1坪は約3.3㎡で換算しています。

土地の広さ建築面積の上限(50%)延べ面積の上限(80%)総2階にした場合1階を上限にした場合
30坪(約99㎡)15坪24坪1階12坪+2階12坪1階15坪+2階9坪
40坪(約132㎡)20坪32坪1階16坪+2階16坪1階20坪+2階12坪
50坪(約165㎡)25坪40坪1階20坪+2階20坪1階25坪+2階15坪
60坪(約198㎡)30坪48坪1階24坪+2階24坪1階30坪+2階18坪

例えば40坪の土地なら、延べ面積は40×0.8で32坪までです。総2階にするなら1階も2階も16坪で、建ぺい率は40%しか使いません。

建ぺい率50%・容積率80%の土地で、総2階にすると容積率が先に上限になり、1階を広げると2階が小さくなる関係を示した図解

平屋なら建ぺい率が先に効く

平屋の場合は、建築面積と延べ面積がほぼ同じになります。だから平屋では、建ぺい率50%の方が先に上限になります。

40坪の土地なら、平屋は20坪まで、2階建てなら32坪までです。

この差をどう考えるかが、50%・80%の土地での家づくりの分かれ道なんです。

補足

平屋をくわしく考えたい方は、平屋と建ぺい率もあわせて読んでみてください。

間取りはどう決める?広さの目安と考え方

ここでの結論

間取りは「1階に何を置くか」から決めると迷いません。1階を広くすると2階は小さくなり、総2階にすると1階は敷地の4割ほどに収まります。

建ぺい率50%・容積率80%の土地で間取りを考える時は、延べ面積の上限から逆算するのが近道です。

まず延べ面積の上限を出して、それを1階と2階にどう分けるかを決めます。分け方で、暮らし方がかなり変わるんです。

1階を広くする分け方
  • LDKと水回りを1階にまとめやすい
  • 将来1階だけで暮らす形に寄せやすい
  • 2階は寝室と子ども部屋など少なめになる
総2階に近い分け方
  • 2階に部屋数を確保しやすい
  • 建物の形がシンプルになりやすい
  • 1階が狭めで、庭や駐車場は広く残る

例えば40坪の土地で4人家族なら、延べ32坪を「1階18坪+2階14坪」のように分ける考え方もあります。これなら建ぺい率は45%、容積率は80%で収まります。

検算すると、18÷40で45%、18+14の32÷40で80%です。

間取りを決める手順
  1. 敷地面積×0.8で延べ面積の上限を出す
  2. 敷地面積×0.5で1階の上限を出す
  3. 1階に置きたい部屋と駐車場の位置を決める
  4. 残りの延べ面積を2階に割り振る
  5. 設計を頼む建築士・住宅会社に数値を確かめてもらう

駐車場・カーポートは残りの半分に

建ぺい率50%なら、敷地の半分は建物を建てない部分として残ります。駐車場や庭はこの部分に取ることになります。

ただし、カーポートは屋根があるので建築面積に入るのが基本です。開放性の高い造りなら端から1mの部分を入れない扱いもありますが、取扱いは自治体で違うことがあります。

カーポートを付ける予定があるなら、1階を上限いっぱいにせず、少し余裕を残しておくと安心ですよ。くわしくはカーポートは建ぺい率に入る?をどうぞ。

建ぺい率50%の土地で、敷地の半分を庭と駐車場として残して建てた2階建ての家の外観

庭を広く取れるのは、この組み合わせのうれしいところです。家庭菜園や子どもの遊び場、物干しのスペースなど、残りの半分の使い道も一緒に考えておくと、暮らしのイメージがはっきりしますよ!

角地や二世帯だとどう変わる?

ここでの結論

角地の緩和で建ぺい率が60%になっても、容積率80%は変わりません。広がるのは1階の上限だけなので、2階建ての延べ面積は増えないんです。

建ぺい率は、特定行政庁が指定する角地なら10%上乗せされます。特定行政庁は、建築確認などを受け持つ自治体のことです。

『角地だから、そのぶん家も大きくできる』と期待しますよね。ただ50%・80%の土地では、角地で増えるのは1階の広さだけなんです。

30坪の角地の例緩和なし角地の緩和あり
建築面積の上限30×0.5=15坪30×0.6=18坪
延べ面積の上限30×0.8=24坪30×0.8=24坪(変わらない)
向いている使い方2階建て1階を広げた2階建て・平屋寄り

角地の条件は自治体ごとに決め方が違います。土地のある自治体の建築指導課で確かめてみてください。

二世帯住宅は延べ面積が足りるかで考える

完全分離の二世帯住宅は、玄関や水回りが2つずつ要るので、延べ面積が多く必要になります。

例えば50坪の土地なら延べ面積は40坪までです。この中に2つの世帯の暮らしを収められるかが、判断のポイントになります。

よくある失敗

『土地が50坪あるから二世帯も余裕』と考えて計画を進めたら、延べ40坪の上限で部屋が足りなかった、という流れはよくあります。土地の広さより、延べ面積の上限で考えておきましょう。

50%・80%の土地を買う前に確かめたいこと
  • 資料の建ぺい率と容積率を両方確かめる
  • 角地の緩和が乗る土地かを自治体で確かめる
  • 延べ面積の上限で、ほしい部屋数が入るか考える
  • 駐車場の台数とカーポートの有無を決めておく
  • 前面道路の幅も資料で確かめる

前面道路の幅が12m未満の時は、道路の幅によって容積率がさらに小さくなる決まりもあります。低層住居専用地域では、道路の幅に10分の4をかけた数値です。

例えば道路が4mなら4×0.4で160%なので、容積率80%の土地では80%のままです。普通の道路なら影響しないことが多いですが、念のため確かめておくと安心です。

よくある相談:建ぺい率50%・容積率80%の土地Q&A

ここでの結論

相談で多いのは「まともな家が建つの?」「駐車場2台と4LDKは無理?」「厳しい基準なの?」の3つです。どれも延べ面積の上限を計算すると答えが見えてきます。

知恵袋などでよく見かける相談を、4つ取り上げて答えてみます。

40坪の土地で、まともな家が建つ?

40坪で建ぺい率50%・容積率80%の土地に、普通の家が建つのか心配だという相談です。結論から言うと、延べ32坪までの2階建てなら建てられます。

32坪は約105.6㎡です。家族の人数や部屋数の希望と比べてみると、足りるかどうかが具体的に見えてきますよ。

43坪で4LDKと駐車場2台は厳しい?

43坪の土地で、4LDKと車2台分の駐車場を両立できるかという相談もあります。計算すると、建築面積は43×0.5で21.5坪、延べ面積は43×0.8で34.4坪までです。

建物を建てない部分が21.5坪残るので、駐車場はこの中で考えることになります。4LDKが入るかは部屋の広さ次第なので、間取りの案を出してもらって比べるのが早いです。

62坪の土地ならどれくらいの家が建つ?

広めの土地での相談もあります。62坪なら、建築面積は62×0.5で31坪、延べ面積は62×0.8で49.6坪までです。

延べ50坪近くあれば、2階建てでかなりゆとりのある家も考えられます。広い土地では、平屋の31坪を選ぶ方もいますよ。

50%・80%は家を建てるには厳しい基準?

一般的に見て厳しい数値なのか、という相談です。正直に言うと、数値だけで見ると控えめな方です。

ただ、建ぺい率の目的は、敷地に空地を残して日当たりや風通しを確保することです。周りの家もゆったり建つ地域なので、暮らしやすさの面ではよいところもあるんです。

住宅会社に相談する時は、こんな聞き方をすると話が早く進みます。

「延べ32坪の上限で、4人家族の2階建ては建てられますか?」
「1階を広めにするか、総2階にするかで間取りが変わります。両方の案を見てみましょう」

延べ面積の上限が分かったら、その中でどんな間取りが組めるかを実際の形で見たくなりますよね。最後は土地のある自治体の窓口や、設計を頼む建築士・住宅会社に数値を確かめておけば安心です。

この土地の条件に合わせた間取りプランを、住宅会社にまとめて出してもらう方法もあります。

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よくある質問

建ぺい率50%・容積率80%の土地で、総2階は建てられますか?

建てられますが、1階は敷地の40%までになります。総2階で1階を50%にすると延べ面積が100%になり、容積率80%を超えてしまうからです。

建ぺい率50%・容積率80%なら平屋はどれくらいの広さですか?

平屋は建ぺい率が先に上限になります。例えば40坪の土地なら20坪まで、50坪の土地なら25坪までが目安です。

容積率80%・建ぺい率50%の土地は3階建てにできますか?

低層住居専用地域では高さの限度もあり、延べ面積も敷地の80%までなので、3階建てにしても床面積は増えません。部屋数を増やしたい時は、1階と2階の分け方を工夫する方が現実的です。

建ぺい率50%・容積率100%の土地とはどう違いますか?

延べ面積の上限が敷地の80%か100%かが違います。100%なら建ぺい率50%の総2階がちょうど収まります。くわしくは建ぺい率50%・容積率100%の記事で紹介しています。

まとめ

この記事の要点
  • 建ぺい率50%は1階の上限、容積率80%は家全体の床の上限
  • 2階建てでは容積率80%が先に効き、総2階なら1階は敷地の40%
  • 平屋なら建ぺい率50%が先に上限になる
  • 角地の緩和で増えるのは1階の広さだけで、延べ面積は変わらない
  • 間取りは延べ面積の上限から逆算し、最後は自治体や建築士に確かめる
建ぺい率ドットコム

建ぺい率ドットコム 編集部

建ぺい率の意味と計算、用途地域ごとの数値、角地や防火地域の緩和、カーポートやバルコニーの扱い、調べ方までを、家づくりや土地探しの前に分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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