建ぺい率50%とは?50坪・30坪の土地で建てられる広さ

建ぺい率50%の意味と建てられる広さを紹介する記事のアイキャッチ。敷地図の半分に置かれた家の模型と庭・駐車場

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土地の資料で「建ぺい率50%」と見て、『半分しか使えないってこと?』と少しがっかりした方もいるかもしれませんね。

結論から言うと、建ぺい率50%とは「1階の広さは敷地の半分まで」という意味です。50坪の土地なら1階は25坪まで、30坪の土地なら15坪までで、2階建てにすれば床の広さはもっと増やせるんです。

この記事では、建ぺい率50%の土地で1階に建てられる面積と、庭や駐車場に残る面積を坪数別の早見表で見ていきますね。

目次

建ぺい率50%とは?敷地の半分まで建てられる意味

先に結論

建ぺい率50パーセントは、建物を真上から見た広さが敷地面積の半分までという上限です。2階・3階の床の広さは、建ぺい率ではなく容積率で決まります。

建ぺい率(建蔽率)は、敷地面積に対する建築面積の割合です。建築面積は、建物を真上から見た時の広さだと思ってください。

計算は「敷地面積×0.5」です。例えば敷地が100㎡なら、建築面積は100×0.5で50㎡までになります。

『半分しか建てられないなら損なのでは?』と思いますよね。でも大丈夫です!

残りの半分は庭や駐車場、通路として使える場所になります。

「1階の広さ」には張り出しも入る

この記事では分かりやすく「1階の広さ」と書いていますが、正確には真上から見た建物の広さです。2階が1階より外に張り出していれば、その部分まで建築面積に入ります。

軒やひさしも、外壁から1m以上突き出ていると、先端から1m下がった線までが建築面積に入ります。設計の段階で、こうした部分も含めて50%に収まっているか確かめてもらうと安心です。

建ぺい率50%を選べる地域

建築基準法では、用途地域ごとに選べる建ぺい率が決まっています。50%は、住宅地から工業地まで幅広い地域の選択肢に入っているんです。

用途地域選べる建ぺい率
低層住居専用地域・中高層住居専用地域・田園住居地域・工業専用地域30・40・50・60%
第一種・第二種住居地域、準住居地域、準工業地域50・60・80%
工業地域50・60%
用途地域の指定のない区域30〜70%(特定行政庁が決める)

近隣商業地域と商業地域では、50%は選択肢に入っていません。同じ用途地域でも、どの数値を選ぶかは自治体ごとに違います。

低層住居専用地域のルールは、第一種・第二種低層住居専用地域の建ぺい率で紹介しています。

坪数別の早見表:1階の面積と残る面積

ここでの結論

建ぺい率50%なら、1階に建てられる面積と、庭や駐車場に残る面積はちょうど同じになります。50坪なら25坪ずつ、30坪なら15坪ずつです。

坪数ごとに、1階に建てられる面積と、建物を建てない部分として残る面積を並べてみました。1坪は約3.3㎡で換算しています。

土地の広さ1階に建てられる面積庭・駐車場に残る面積
20坪(約66㎡)10坪(約33㎡)10坪(約33㎡)
30坪(約99㎡)15坪(約49.5㎡)15坪(約49.5㎡)
40坪(約132㎡)20坪(約66㎡)20坪(約66㎡)
50坪(約165㎡)25坪(約82.5㎡)25坪(約82.5㎡)
60坪(約198㎡)30坪(約99㎡)30坪(約99㎡)
建ぺい率50%の土地で、20坪から60坪まで坪数ごとに1階に建てられる面積と庭・駐車場に残る面積が同じになる関係を示した図解

50坪の土地なら1階は25坪まで

50坪の土地で建ぺい率50%なら、1階は50×0.5で25坪(約82.5㎡)までです。残りの25坪は、庭や駐車場として使えます。

1階25坪あれば、LDKと水回りに加えて部屋をもう少し置く間取りも考えられます。駐車場を取っても庭が残りやすい、ゆとりのある広さです。

30坪の土地なら1階は15坪まで

30坪の土地なら、1階は30×0.5で15坪(約49.5㎡)までです。残る15坪に駐車場と玄関までの通路を取ることになります。

1階15坪だと平屋は小さめなので、2階建てで床の広さを確保することを考えたいところです。2階でどこまで増やせるかは、次の容積率で決まります。

残る半分はどう使う?

建ぺい率50%の土地では、敷地の半分が建物の外に残ります。ここに駐車場、玄関までの通路、庭、物置などを配置していくことになります。

土地を見に行った時、こんなやりとりになることもあります。

「半分も空けないといけないなんて、もったいなくないですか?」
「車2台分と小さな庭を取れば、意外とすぐ埋まりますよ」

実は、駐車場を2台分取りたい方にとっては、残る半分がちょうどいい広さになることもあるんです。物置やカーポートは建築面積に入る場合があるので、置く予定があれば先に伝えておきましょう。

早見表を見る時に確かめたいこと
  • 資料の敷地面積が坪か㎡かを確かめる
  • セットバックで敷地面積が減らないか確かめる
  • 角地の緩和が乗る土地か確かめる
  • カーポートを付けるなら建築面積に入るか確かめる

2階建てなら何坪?容積率との組み合わせ

ここでの結論

建ぺい率50%の総2階は、延べ面積が敷地の100%になります。容積率が100%以上なら総2階が収まり、80%なら2階を小さくすることになります。

容積率は、敷地面積に対する延べ面積の割合です。延べ面積は、各階の床面積を足した合計のことです。

建ぺい率50%の土地でも、容積率によって2階建ての広さが変わります。30坪と50坪の土地で計算してみました。

建ぺい率50%の土地容積率80%容積率100%容積率150%容積率200%
30坪の延べ面積の上限24坪30坪45坪60坪
50坪の延べ面積の上限40坪50坪75坪100坪
1階を上限にした総2階収まらないちょうど収まる収まる収まる

例えば30坪・容積率80%なら、1階15坪にすると2階は9坪までです。容積率100%なら、1階15坪・2階15坪の総2階がちょうど30坪で収まります。

30坪・建ぺい率50%の土地で、容積率80%と100%の延べ面積の上限と、総2階が収まるかを比べた図解
自分の土地で計算する手順
  1. 資料で敷地面積を確かめる(セットバックがあれば引く)
  2. 敷地面積×0.5で建築面積の上限を出す
  3. 敷地面積×容積率で延べ面積の上限を出す
  4. 角地や防火の緩和が乗るか確かめる

計算方法をもっとくわしく知りたい方は、建ぺい率の計算方法もどうぞ。

組み合わせごとのくわしい計算は、建ぺい率50%・容積率80%の土地と建ぺい率50%・容積率100%の土地で紹介しています。

建ぺい率50%の土地のよいところ
  • 庭や駐車場を広く残しやすい
  • 周りの家との間隔があきやすい
  • 容積率100%以上なら総2階が収まる
気をつけたいところ
  • 平屋だと広さが限られやすい
  • 狭い土地では1階の部屋数が少なくなる
  • 容積率80%だと2階が小さくなる

角地や防火の緩和で60%・70%になる場合

ここでの結論

建ぺい率50%の土地でも、角地の指定や防火の条件に当てはまれば10%上がって60%になります。両方に当てはまれば70%です。

建ぺい率には、条件を満たすと数値が上がる緩和があります。主なものは次の2つです。

  • 特定行政庁が指定する角地にある建物は10%上乗せ
  • 防火地域の耐火建築物等、準防火地域の耐火建築物等・準耐火建築物等は10%上乗せ

特定行政庁は、建築確認などを受け持つ自治体のことです。耐火建築物等・準耐火建築物等は、火事に強い造りとして法律で決められた建物のことです。

30坪の土地の例建ぺい率1階の上限
緩和なし50%30×0.5=15坪
角地か防火のどちらか60%30×0.6=18坪
角地と防火の両方70%30×0.7=21坪
よくある失敗

『角地だから60%で計算していい』と思い込んでいたら、自治体の角地の条件に当てはまらなかった、という話もあります。角地の条件は自治体ごとに決め方が違うので、土地のある自治体の建築指導課で確かめておきましょう。

緩和のくわしい条件は、建ぺい率の緩和で紹介しています。

よくある相談:建ぺい率50%の土地Q&A

ここでの結論

相談で多いのは「50%の土地はハズレ?」「100%に近い方がお得?」「32坪で1階を広くできる?」「平屋にしてもいい?」の4つです。数値の大小より、建てたい家に合うかで見ると答えが出ます。

知恵袋などでよく見かける相談を、4つ取り上げて答えてみます。

建ぺい率50%の土地はハズレ?

半分は駐車場や庭にしないといけないなら、建ぺい率50%の土地はハズレなのでは、という相談です。結論から言うと、ハズレとは言えません。

建ぺい率の目的は、敷地に空地を残して日当たりや風通しを確保することです。周りの家も同じルールで建つので、ゆとりのある街並みになりやすいんです!

建ぺい率は100%に近い方がお得?

どうせ買うなら、建ぺい率が高い方がお得なのでは、という相談もあります。1階を広く取れるという意味ではその通りです。

ただ、建ぺい率が高い地域は隣の建物との距離が近くなりやすいです。庭や駐車場をどれくらい残したいか、どんな街並みで暮らしたいかで、お得かどうかは変わりますよ。

32坪で1階のリビングを広く取れる?

32坪の土地で建ぺい率50%・容積率100%、1階のリビングを広くしたいという相談です。1階の上限は32×0.5で16坪、延べ面積は32×1で32坪までです。

1階16坪・2階16坪の総2階がちょうど上限です。1階を広く使いたいなら、水回りを2階に移すなど、部屋の配置で工夫する考え方もあります。

50%・100%の土地で平屋を建ててもいい?

建ぺい率50%・容積率100%の土地で、理由があれば平屋を選んでもいいのか、という相談もあります。答えは、もちろん選んで大丈夫です。

例えば50坪の土地なら、平屋は25坪まで建てられます。容積率100%は使い切りませんが、使い切らなければいけない決まりはないんです。

住宅会社に相談する時は、こんな聞き方をすると話が早く進みます。

「1階16坪の中で、リビングをできるだけ広く取る間取りはできますか?」
「水回りの位置を変えた案と、そうでない案を比べてみましょう」

建ぺい率50%の土地でどんな家が建つかは、間取りの案を見ると一気にイメージがわきますよね。最後は土地のある自治体の窓口や、設計を頼む建築士・住宅会社に確かめておけば安心です。

土地の条件に合わせた間取りプランを、住宅会社にまとめて出してもらう方法もあります。

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よくある質問

建ぺい率50%とはどういう意味ですか?

建物を真上から見た広さ(建築面積)が、敷地面積の半分までという意味です。50坪の土地なら25坪、30坪の土地なら15坪が1階の上限になります。

建ぺい率50%の土地で平屋は建てられますか?

建てられます。平屋は建ぺい率が先に上限になるので、例えば40坪の土地なら20坪、60坪の土地なら30坪までが目安です。

建ぺい率50パーセントで2階建てなら何坪の家が建ちますか?

延べ面積は容積率で決まります。30坪の土地なら、容積率100%で30坪まで、容積率80%で24坪までです。

建ぺい率50%と60%ではどれくらい違いますか?

30坪の土地なら、1階の上限は50%で15坪、60%で18坪です。差は3坪なので、1階に置ける部屋や収納の広さが少し変わるくらいの違いになります。

建ぺい率50%の土地にカーポートは付けられますか?

付けられますが、屋根があるので建築面積に入るのが基本です。開放性の高い造りなら端から1mの部分を入れない扱いもあるので、1階の広さに余裕を残しておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 建ぺい率50%とは、1階の広さが敷地の半分までという意味
  • 50坪なら1階25坪、30坪なら1階15坪で、残りは庭や駐車場になる
  • 総2階が収まるかは容積率で決まり、100%以上なら収まる
  • 角地か防火の緩和で60%、両方で70%になる
  • 1階の上限は敷地面積×0.5で出し、最後は自治体や建築士に確かめる
建ぺい率ドットコム

建ぺい率ドットコム 編集部

建ぺい率の意味と計算、用途地域ごとの数値、角地や防火地域の緩和、カーポートやバルコニーの扱い、調べ方までを、家づくりや土地探しの前に分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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