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家の中に車をしまえるビルトインガレージ、あこがれますよね。ただ『ビルトインガレージは建ぺい率に入るの?』『緩和があるって聞いたけど?』と、情報が混ざって迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、ビルトインガレージは家の一部なので建ぺい率に入ります。緩和があるのは容積率の方で、車庫の床面積を床面積の合計の5分の1まで外せるんです。
この記事を読むと、1階と2階で何がどう数えられるのか、計算例で分かりますよ。
ビルトインガレージは建ぺい率に入る?先に結論
ビルトインガレージ(インナーガレージ)は、家の外壁の中心線で囲まれた部分にあるので、建ぺい率の計算に入ります。建ぺい率には車庫の緩和はなく、緩和があるのは容積率だけです。
建ぺい率(建蔽率)は、敷地面積に対する建築面積の割合のことです。建築面積は、建物を真上から見た時に、外壁や柱の中心線で囲まれた広さを言います。
容積率は、敷地面積に対する延べ面積(各階の床面積の合計)の割合のことです。同じ車庫でも、建ぺい率と容積率で数え方が違うのがポイントなんです。
| 比べる項目 | 建ぺい率(建築面積) | 容積率(延べ面積) |
|---|---|---|
| ビルトインガレージは入る? | 入る | 入る |
| 車庫の緩和は? | ない | ある |
| 緩和の上限 | なし | 床面積の合計の5分の1まで |
| 根拠 | 施行令2条1項2号 | 施行令2条1項4号イ・3項1号 |
建ぺい率の基本は建ぺい率とは?意味と計算方法で紹介しています。
インナーガレージと呼び方は違っても扱いは同じ
インナーガレージ、ビルトインガレージ、ガレージハウスなど、呼び方はいろいろあります。家の外壁の内側に車庫を組み込んでいれば、建ぺい率の扱いは同じです。
独立したガレージやカーポートとの違いは、ガレージ・車庫は建ぺい率に入る?で4つの置き場に分けて比べています。
1階と2階で見る「建ぺい率には入る・容積率は緩和」
建ぺい率は真上から見た広さなので、1階の車庫も2階の部屋も、重なった1つの影として数えます。容積率は各階の床面積の合計なので、車庫の床面積だけを緩和で外せます。
『車庫は部屋じゃないのに、どうして建ぺい率に入るの?』と思いますよね。建築面積は、部屋か車庫かではなく、外壁で囲まれた広さを真上から見て決まるからなんです。

1階:車庫も建築面積に入る
1階に車庫を組み込むと、車庫の部分も外壁の内側にあるので、建築面積に入ります。施行令2条1項2号には、車庫を建築面積から差し引く決まりはありません。
建築面積から外せる例外は、カーポートのように開放性の高い造りの、端から1m以内の部分だけです。壁やシャッターで囲ったビルトインガレージは、この例外を当てにしにくい造りになります。
床面積の算定についての国の通達でも、床面積は「壁、扉、シャッター、手摺、柱等の区画の中心線」で囲まれた部分で測るとしています。シャッターも区画の一部として数えられるんです。
2階:車庫の上の部屋は建築面積を増やさない
車庫の上に2階の部屋を載せても、真上から見た広さは1階と同じなので、建築面積は増えません。2階が1階より張り出す時は、張り出した分だけ建築面積が増えます。
車庫の入り口の上に2階を張り出す形は?
車庫の入り口を広く取るために、2階を1階より前に張り出す形もよく見かけます。この場合、建築面積は張り出した2階の外壁の中心線まで広がります。
神奈川県の取扱基準でも、ピロティの建築面積には上の階の外壁の中心線で囲まれた部分が含まれるとしています。1階が柱だけの吹きさらしでも、上に部屋が載っていれば建築面積に入ると考えておきましょう。
容積率:車庫の床面積を5分の1まで外せる
容積率の計算では、車庫の部分の床面積を、敷地内の建物の床面積の合計の5分の1まで延べ面積に入れなくてよい決まりがあります。ここが「インナーガレージの緩和」と言われる部分です。
- 車庫の床面積を延べ面積から外せる
- 外した分、部屋の床面積に回せる
- 上限は床面積の合計の5分の1
- 車庫も建築面積に入る
- 1階の部屋はその分だけ狭くなる
- 車庫だからという緩和はない
敷地120㎡で計算してみると
説明用の例として、敷地120㎡、建ぺい率50%、容積率100%の土地で考えます。建築面積の上限は120㎡×0.5=60㎡、延べ面積の上限は120㎡×1.0=120㎡です。
1階60㎡(うち車庫20㎡)、2階60㎡の家なら、床面積の合計は120㎡です。5分の1は120÷5=24㎡なので、車庫の20㎡は全部延べ面積から外せます。
| 項目 | 計算 | 上限との比較 |
|---|---|---|
| 建築面積 | 60㎡(車庫20㎡を含む) | 60㎡でちょうど上限 |
| 床面積の合計 | 60+60=120㎡ | ここから車庫を外す |
| 延べ面積(容積率用) | 120−20=100㎡ | 120㎡に20㎡の余裕 |
| 1階の部屋に使える広さ | 60−20=40㎡ | 車庫の分だけ減る |

建ぺい率は上限いっぱいなのに、容積率にはまだ余裕がありますよね。床面積の考え方は建ぺい率と延べ床面積の違いでもくわしく見ています。
車庫の面積が床面積の合計の5分の1を超えると、超えた分は延べ面積に入ります。例えば合計90㎡の家で車庫が25㎡なら、外せるのは18㎡までです。
狭い土地や3階建てでビルトインガレージを考える時
狭い土地ほど、1階の車庫が建ぺい率の多くを使うので、1階の部屋は小さくなります。2階や3階に生活の場所を移す間取りと組み合わせて考えるのが一般的です。
都市部の狭い土地では、駐車スペースを家の中に取り込むためにビルトインガレージを選ぶことがあります。ただ、建ぺい率で1階の広さが決まっているので、車庫を入れると1階に残る部屋はかなり限られるんです。
- 土地の建ぺい率と容積率を、都市計画図や資料で確かめる
- 建築面積の上限から、1階に車庫を置いた残りの広さを出す
- 車庫の床面積が、床面積の合計の5分の1に収まるか見る
- 2階や3階に、リビングなど生活の場所を移せるか考える
- 高さの制限などで、3階建てにできる土地か確かめる
同じ土地で車の置き場を変えると
説明用の例として、敷地100㎡、建ぺい率60%の土地で、車の置き場ごとに家に使える建築面積を比べてみます。上限は100㎡×0.6=60㎡です。
| 車の置き場 | 置き場が使う建築面積 | 家に使える建築面積 |
|---|---|---|
| ビルトインガレージ(3m×6m) | 18㎡ | 60−18=42㎡ |
| 開放性の条件に合うカーポート(3m×6m) | (3−2)×(6−2)=4㎡ | 60−4=56㎡ |
| 屋根なしの駐車スペース | 0㎡ | 60㎡ |
建ぺい率だけで見ると、ビルトインガレージがいちばん家の1階を小さくします。その代わり、車を家の中にしまえる、雨の日も濡れずに乗り降りできる、といった良さがあるんです。どちらを取るかは、暮らし方で決めていきましょう。
「ビルトインガレージにすると、1階に残る部屋はどれくらいですか?」
「この土地だと42㎡ほどなので、リビングは2階に置く案も一緒に出してみますね」
3階建ての考え方は3階建てと建ぺい率、小さな土地での工夫は狭小住宅と建ぺい率で紹介しています。
「車庫は容積率で緩和されるから大丈夫」と思い込んで、建ぺい率の方を見落とすことがあります。建ぺい率には車庫の緩和がないので、1階の広さは車庫込みで上限に収まるかを確かめておきましょう。
よくある相談:ビルトインガレージで迷うところ
相談で多いのは「容積率の緩和はどう効くのか」「インナーガレージとカーポートのどちらが得か」「狭い土地で3階建てにする時の考え方」の3つです。
Q&Aサイトで多く読まれている相談を、要約して答えてみます。
ビルトインガレージと容積率の緩和の関係は?
「都内の建ぺい率50%の土地で、ビルトインガレージと容積率の緩和の関係を知りたい」という相談は、とてもよく読まれています。
緩和で外せるのは、車庫の床面積のうち、床面積の合計の5分の1までです。建ぺい率の50%には車庫も入るので、1階の広さは車庫込みで決まります。
インナーガレージとカーポート、どちらにする?
「土地51坪・建ぺい率50%で、インナーガレージとカーポートのどちらにするか悩んでいる」という相談もあります。
51坪は1坪約3.3㎡で換算すると約168.3㎡で、建築面積の上限は約84.2㎡です。インナーガレージなら車庫の分が家の建築面積に入り、カーポートなら開放性の条件に合えば屋根の端から1mを除けます。建ぺい率の使い方だけで見ると、カーポートの方が家に回せる広さを残しやすいんです。
15坪ほどの土地で3階建てのビルトインガレージは?
「15坪ほどの土地に3階建てを建て、1階をビルトインガレージ、2階をリビングにしたい」という相談も読まれています。
15坪は約49.5㎡なので、例えば建ぺい率60%なら建築面積の上限は約29.7㎡です。1階は車庫と玄関でほぼ埋まるので、2階と3階で生活の場所を取る間取りになります。
例えば容積率が200%なら、延べ面積の上限は49.5㎡×2=99㎡です。車庫の床面積は、床面積の合計の5分の1まで延べ面積から外せるので、その分を2階と3階の部屋に回せます。
容積率と高さの制限で、3階建てにできるかを先に確かめておきましょう。
ビルトインガレージの家を計画するなら
ビルトインガレージは、建ぺい率・容積率・間取りの3つを同時に考える必要があります。同じ土地でも、車庫の位置や階数の組み合わせで住まいの広さが変わります。
ビルトインガレージの家は、車庫の位置と大きさで1階の間取りが大きく変わります。打ち合わせでは、こんなふうに聞いてみると比べやすいですよ。
「ビルトインガレージを入れた場合、1階の部屋と延べ面積はどれくらいになりますか?」
「建ぺい率と容積率の両方で計算して、2階リビングの案も出してみますね」
最後は、土地のある自治体の建築指導課や、設計を頼む建築士・住宅会社に計画を確かめてもらうと安心です。車庫の算定の細かい扱いには、自治体や審査機関で差が出ることもあります。
複数の住宅会社の提案を並べると、車庫の置き方や階数の組み合わせの違いが見えてきます。タウンライフ家づくりでは、希望の条件を入れるだけで、複数の住宅会社に間取りプランや資金計画の作成を無料で依頼できます。ビルトインガレージの希望を書いて、プランで比べてみるのも1つの方法です。
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よくある質問
ビルトインガレージは建ぺい率に入りますか?
入ります。家の外壁の内側にある車庫なので、建築面積に含まれます。建ぺい率には車庫の緩和はありません。
インナーガレージの建ぺい率の緩和はありますか?
建ぺい率の緩和はありません。容積率の方に、車庫の床面積を床面積の合計の5分の1まで延べ面積から外せる緩和があります。
車庫の上に2階を載せると建ぺい率は増えますか?
増えません。建築面積は真上から見た広さなので、1階の車庫の真上にある2階の部屋は重なって数えられます。2階が張り出す時は、その分が増えます。
地下にビルトインガレージを作ると建ぺい率はどうなりますか?
地階のうち地盤面上1m以下にある部分は、建築面積に入りません。地盤面から1mを超えて出ている部分は入るので、設計の段階で高さを確かめておきましょう。
車庫が広すぎると容積率の緩和はどうなりますか?
車庫の床面積が床面積の合計の5分の1を超えると、超えた分は延べ面積に入ります。間取りを決める時に、車庫の広さも一緒に確かめておきましょう。
まとめ
- ビルトインガレージは家の一部なので建ぺい率に入る
- 建ぺい率には車庫の緩和はなく、緩和は容積率だけ
- 容積率では車庫の床面積を床面積の合計の5分の1まで外せる
- 車庫の上の2階は建築面積を増やさない
- 狭い土地では、2階や3階に生活の場所を移す間取りと組み合わせる





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