建ぺい率40%・30%の土地は狭い?メリットと建て方の工夫

建ぺい率40%・30%の土地のメリットと建て方を紹介する記事のアイキャッチ。広い庭のある家が間隔をあけて並ぶ住宅街

当サイトの記事は編集部が法令(e-Gov法令検索)や国土交通省・自治体などの公的な情報を調べて独自に執筆しています。記事内に家づくり・土地活用のサービスへの案内(広告)を含みます。

気に入った土地の建ぺい率が40%や30%だと分かって、『これじゃ狭い家しか建たないのでは?』と心配になりますよね。

結論から言うと、建ぺい率40%なら40坪の土地で1階16坪までなので、2階建てにすれば一般的な広さの家は十分に考えられます。しかも、庭や日当たり、静かさの面ではうれしいことも多い数値なんです。

この記事では、建ぺい率40%・30%の土地で建てられる広さを計算し、メリットと狭いと感じた時の建て方をお伝えしますね。

目次

建ぺい率40%・30%ってどれくらいの広さ?

先に結論

建ぺい率40%は敷地の4割、30パーセントなら敷地の3割まで1階を建てられる、という意味です。1階の広さは小さめですが、2階建てなら延べ面積は容積率まで使えます。

建ぺい率(建蔽率)は、敷地面積に対する建築面積の割合です。建築面積は、建物を真上から見た時の広さだと思ってください。

建ぺい率30%・40%は、建築基準法で選べる数値の中ではいちばん低いグループです。第一種・第二種低層住居専用地域や中高層住居専用地域、田園住居地域などで選べます。

坪数ごとに、1階に建てられる広さを計算してみました。1坪は約3.3㎡です。

土地の広さ建ぺい率30%建ぺい率40%
30坪(約99㎡)9坪12坪
40坪(約132㎡)12坪16坪
50坪(約165㎡)15坪20坪
60坪(約198㎡)18坪24坪
70坪(約231㎡)21坪28坪

例えば50坪の土地で建ぺい率40%なら、50×0.4で1階は20坪までです。残りの30坪は、庭や駐車場として使えます。

30%と40%でどれくらい違う?

同じ40坪の土地なら、建ぺい率30%で1階12坪、40%で16坪です。差は4坪、約13.2㎡なので、1階に置ける部屋がひとつ増えるかどうかくらいの違いになります。

30%の土地は、40%の土地よりさらに1階が小さくなります。そのぶん2階建ての間取りの工夫や、角地の緩和の有無が大事になってくるんです。

どんな地域で見かける数値?

建ぺい率30%・40%は、低層住居専用地域のように低い家が中心の住宅地で選ばれることがあります。低層住居専用地域では、建物の高さにも10mか12mの限度があります。

低層住居専用地域のルールは、第一種・第二種低層住居専用地域の建ぺい率でくわしく紹介しています。

狭いだけじゃない:庭・日当たり・静かさの損得表

ここでの結論

建ぺい率が低い土地は、建物が小さくなる代わりに、周りの家との間隔があきやすく、日当たりや風通しにゆとりが出ます。これは自分の土地だけでなく、周りの土地も同じルールだからなんです。

国土交通省の資料では、建ぺい率は敷地に一定の空地を残して、建て詰まりを防ぎ、日当たりや風通しを確保するためのものと説明されています。

つまり建ぺい率40%の地域では、お隣さんも敷地の6割を空けて建てています。ここが、建ぺい率40%の大きなメリットなんです。

土地を見に行った時、こんな会話になることもあります。

「建ぺい率40%って、ちょっと狭くないですか?」
「1階は小さめですが、そのぶん周りの家とも離れていて、日当たりはいいですよ」

数字だけ見ると損に感じても、実際に現地に立つと印象が変わることもあるんです!

建ぺい率30〜40%の土地と、60%の土地を、暮らしの面から比べてみました。

見るところ建ぺい率30〜40%の土地建ぺい率60%の土地
1階の広さ小さめ広め
庭・駐車場広く残る少なめ
日当たり周りの家との間隔があきやすい間隔が近くなりやすい
風通しゆとりが出やすい窓の位置の工夫が要る
街の静かさ低い家が中心の住宅地で選ばれることがある地域によってさまざま
平屋の建てやすさ広い土地が要る建てやすい
建ぺい率30〜40%の土地を、1階の広さ・庭・日当たり・風通し・静かさの面から60%の土地と比べた損得の図解
建ぺい率40%の土地のメリット
  • 庭や家庭菜園、駐車場を広く取りやすい
  • 周りの家と間隔があき、日当たりを確保しやすい
  • 低い家が並ぶ落ち着いた街並みになりやすい
気をつけたいところ
  • 1階の広さが限られる
  • 平屋にするには広い土地が要る
  • 部屋数は2階に頼ることが多くなる

広く残る敷地をどう使う?

建ぺい率40%の土地では、敷地の半分以上が建物の外に残ります。この広さをどう使うかで、暮らしの満足度がかなり変わるんです。

残る敷地の使い道を考える時のポイント
  • 駐車場は何台分ほしいかを決める
  • 庭や家庭菜園に使う広さを決める
  • 屋根付きのカーポートやテラスは建築面積に入ることがあると知っておく
  • 物置を置く場所も先に考えておく

例えば屋根付きのウッドデッキは、建築面積に入る場合があります。あとから付けたい物があるなら、ウッドデッキは建ぺい率に入る?も読んでおくと安心です。

狭いと感じた時の建て方の工夫

ここでの結論

建ぺい率40%で狭いと感じたら、2階建てで延べ面積を確保するのが基本です。角地の緩和が使えれば1階を10%広げられますし、平屋なら土地の広さから逆算します。

『40%だと狭すぎて、家族が暮らせる家にならないのでは?』と不安ですよね。ただ、2階建てにすれば、床の広さは1階の倍近くまで考えられるんです。

例えば40坪の土地で建ぺい率40%・容積率80%なら、1階は16坪、延べ面積は32坪までです。1階16坪と2階16坪の総2階で、ちょうど32坪に収まります。

40坪・建ぺい率40%の土地で、1階16坪の総2階を建て、残る24坪を庭と駐車場に使う配置を示した図解
狭いと感じた時に考える順番
  1. 容積率を確かめて、延べ面積の上限を出す
  2. 2階建てで、1階と2階の広さの分け方を考える
  3. 角地の緩和が使える土地か、自治体に確かめる
  4. 駐車場と庭に残したい広さを決める
  5. 設計を頼む建築士・住宅会社に案を出してもらう

角地なら10%広げられる

建ぺい率は、特定行政庁が指定する角地なら10%上乗せされます。特定行政庁は、建築確認などを受け持つ自治体のことです。

40坪の土地で建ぺい率40%なら、角地の緩和で50%になり、1階は16坪から20坪に広がります。角地の条件は自治体で違うので、土地のある自治体の建築指導課で確かめてみてください。

建ぺい率を上げる方法については、建ぺい率を上げる方法はある?でまとめています。

2階を張り出す・地下を使う時の注意

1階が狭いからと2階を外に張り出すと、張り出した2階の部分まで建築面積に入ります。建築面積は真上から見た広さなので、1階だけの広さでは決まらないんです。

床を増やす方法として、地下室を考える方もいます。地階で地盤面から上に出ている部分が1m以下なら、その部分は建築面積に入りません。

容積率の計算でも、住宅の地階で天井が地盤面から1m以下の部分は、住宅部分の床面積の3分の1まで延べ面積に入れない決まりがあります。ただ、地下は造り方の条件が細かいので、設計者とよく相談してみてください。

平屋にしたいなら土地の広さから逆算

平屋は1階に全部の部屋を置くので、建ぺい率が低い土地では広い土地が要ります。例えば平屋で20〜30坪ほしい時に必要な土地の広さを計算してみました。

ほしい平屋の広さ建ぺい率30%の土地建ぺい率40%の土地
20坪約66.7坪50坪
25坪約83.3坪62.5坪
30坪100坪75坪

計算は「ほしい平屋の広さ÷建ぺい率」です。平屋の考え方は平屋と建ぺい率でもくわしく紹介しています。

よくある失敗

『建ぺい率40%でも平屋はなんとかなる』と思って土地を決めたら、ほしい広さの平屋が入らなかった、という流れがあります。平屋を考えているなら、土地を買う前にこの逆算をしておきましょう。

よくある相談:建ぺい率40%・30%の土地Q&A

ここでの結論

相談で多いのは「庭はどれくらい残る?」「延床26坪は狭い?」「40%×2階で80%と考えていい?」の3つです。田舎の住宅地の数値を気にする声もあります。建ぺい率は1階、容積率は家全体と分けて考えると答えが出ます。

知恵袋などでよく見かける相談を、4つ取り上げて答えてみます。

40坪で建ぺい率40%なら、庭はどれくらい残る?

40坪の土地に建ぺい率40%・容積率80%の家を建てたら、庭のスペースはどれくらいかという相談です。1階を上限の16坪にすると、残りは40から16を引いた24坪(約79.2㎡)です。

この24坪の中に駐車場や玄関までの通路も入るので、庭に使える広さは配置次第になります。それでも、敷地の6割が空くのは大きいですよね。

64坪ほどの土地で延床26坪は狭い?

64.84坪の土地で建ぺい率40%、延床26坪くらいの2階建ては狭いのか、という相談です。1階の上限は64.84×0.4で約25.9坪なので、建ぺい率の面ではかなり余裕があります。

延床26坪が狭いかどうかは、家族の人数と部屋数の希望で変わります。土地にゆとりがあるので、広い庭を楽しむ暮らし方とも相性がいいですよ!

建ぺい率40%で2階建てなら80%と考えていい?

建ぺい率40%の2階建ては、40%×2で80%と計算するのか、という相談です。答えは、建ぺい率は2倍にはならない、です。

建ぺい率は真上から見た建物の広さなので、2階建てでも1階の広さ(はみ出した2階があればその分も含む)で見ます。80%のように各階の床を足して見るのは、容積率の方なんです。

田舎の住宅地は40%・80%が多いの?

田舎の住宅が建ぺい率40%・容積率80%で建てられやすいのはなぜか、という相談もあります。建ぺい率は、地域の使い方に合わせて都市計画で選ばれる数値です。

ゆとりのある住宅地を守りたい地域では、低めの数値が選ばれることがあります。用途地域の指定のない区域では、特定行政庁が30〜70%の中から数値を決めています。

不動産会社に聞く時は、こんな聞き方をすると話が早く進みます。

「この土地は建ぺい率40%ですが、容積率は何%ですか?」
「容積率は80%です。2階建てなら延べ32坪までになります」

数値の上限が分かったら、その土地でどんな間取りが組めるかを見てみたくなりますよね。最後は土地のある自治体の窓口や、設計を頼む建築士・住宅会社に確かめておけば安心です。

建ぺい率が低めの土地に合わせた間取りプランを、住宅会社にまとめて出してもらう方法もあります。

タウンライフ家づくり(PR)

建ぺい率に合う間取りプランを、住宅会社に出してもらう

タウンライフ家づくりは、希望の条件を入力すると、住宅会社から間取りプラン・資金計画・土地探しの提案をまとめて無料で受け取れるサービスです。建ぺい率が気になる土地でどんな家が建つか、具体的なプランで比べられます。

無料タウンライフ家づくりを見る

提案内容は会社ごとに異なります。サービスの詳細は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

建ぺい率40%の土地は狭いのですか?

1階の広さは敷地の4割までなので小さめですが、2階建てにすれば延べ面積は容積率まで使えます。庭や駐車場が広く残り、周りの家との間隔もあきやすいのがメリットです。

建ぺい率30パーセントの土地で、何坪の家が建ちますか?

1階は敷地の3割までです。例えば50坪の土地なら1階は15坪までで、2階建てにすれば容積率の範囲で延べ面積を増やせます。

建ぺい率40%の土地で駐車場は取りやすいですか?

敷地の6割を建物を建てない部分として残すので、駐車場は取りやすい方です。ただしカーポートを付けると建築面積に入ることがあるので、1階の広さに余裕を残しておくと安心です。

建ぺい率30%の土地で角地だとどうなりますか?

特定行政庁が指定する角地なら10%上乗せされて40%になります。例えば50坪の土地なら1階は15坪から20坪に広がります。角地の条件は自治体で違うので確かめてみてください。

建ぺい率40%・容積率80%の土地をもっとくわしく知りたいです。

40%・80%の組み合わせは、総2階で延べ面積がちょうど上限になる組み合わせです。くわしくは建ぺい率40%・容積率80%の記事で紹介しています。

まとめ

この記事の要点
  • 建ぺい率40%は敷地の4割、30%は3割まで1階を建てられる
  • 2階建てなら、延べ面積は容積率の範囲で確保できる
  • 庭・日当たり・風通し・静かさにゆとりが出るのがメリット
  • 角地の緩和で10%広がり、平屋は土地の広さから逆算する
  • 建ぺい率は2倍にならず、各階の合計で見るのは容積率
建ぺい率ドットコム

建ぺい率ドットコム 編集部

建ぺい率の意味と計算、用途地域ごとの数値、角地や防火地域の緩和、カーポートやバルコニーの扱い、調べ方までを、家づくりや土地探しの前に分かるように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次